テクノロジーと自然との共生

アルミ電極箔の製造には、たくさんの電気・薬品・水を消費します。信英蓄電器箔は、これらの資源を効率よく使い切ること、そして、自然にやさしい企業を目指しています。また、私たちは、伊那谷の豊かな自然の恵みをいただいて事業が営めることに感謝し、「テクノロジーと自然との共生」という理念を掲げています。この理念を実現するために、独自の研究開発により薬品リサイクル・プラントを完成させました。その他、設備のあらゆるところにこの理念が活かされています。

環境に配慮した付帯設備

薬品リサイクル・プラント

薬品を使い切るしくみ

アルミ電極箔を製造する工程では、塩酸・硝酸・硫酸といった大量の化学薬品が消費されています。これらの廃液は、独自の研究開発により完成した8系列のリサイクル・プラントで、回収処理し、再利用しています。薬品の再処理工程で二次的に生まれるアルミニウム液は、上下水道や工業用水の浄水凝集剤原料として、製紙工場等へ出荷されています。
現在では、原材料を無駄なく使い切るゼロ・エミッションをほぼ達成しています。

 
 
 
 

ケミカル・プラント

LNGサテライト

環境汚染物質の排出量を削減

LNG(Liquefied Natural Gas 液化天然ガス)
 
工場で使用するスチーム用ボイラーの燃料にLNGを使用しています。LNGは石油に比べCO2排出量が20%少ないため、地球温暖化の進行を抑制することが出来ます。また,天然ガスは、液化の際に硫黄分などの不純物が除去されるので、燃やしても硫黄酸化物(SOx)やすすを出さず、石油に比べて窒素酸化物(NOx)の発生も少ないクリーンなエネルギーです。

 
 
 

LNGサテライト全景と受け入れの様子

公害防止設備

排水処理

製造過程では河川から取水した大量の水を消費します。取水した水は浄水設備で浄化して使用します。使用後の排水は排水処理場で中和と不純物除去を行ない、取水時よりもきれいにして川へ戻しています。また、不純物除去で発生した汚泥はセメントの原料として出荷しています。

 
 

左:浄水設備,右:排水処理場

空気清浄

工場内で発生する薬品ガスは製品の品質に悪影響をおよぼすほか、設備の腐食をまねきます。また、作業する従業員の健康への配慮も大切です。薬品ガスは発生場所から速やかに回収されたのち、大気に放出することなくすべてスクラバーを通して浄化した後に大気へ戻しています。

 

スクラバー(空気清浄装置)